ホームページ制作会社の正しい選び方とは?
いざホームページを新規に作成しようとしたり、リニューアルしようとすると、悩ましいのが「ホームページ制作会社選び」です。すでにホームページ制作会社と取引がある方でも、このまま継続していいものなのか、それとも他社に乗り換えようかと、悩みは尽きませんね。
でもホームページはWebプロモーションの核となる存在です。その核をホームページ制作会社と連携しながら作成していくことになりますので、ホームページ制作会社選びは、単なるホームページ作成の依頼だけではなく、重要なパートナー選びと考えておくのがいいでしょう。
つまりホームページ制作会社は、自社にとって「いまどういうパートナーが必要か?」で選ぶのがベストなのです。事業は成長を続けると、さまざまなステージを登ることになります。経営上そのステージ毎に必要となるパートナーが変わるように、ホームページ制作会社もステージによって取引先を変えるような選択肢があってもいいのではないでしょうか。
自社にとって「最適なパートナー」でホームページ制作会社を選ぶ
上記でも触れたように、ホームページ制作会社の守備範囲は本当に千差万別です。少し強引ではありますが、こうした千差万別のホームページ制作会社を3つのタイプに分けると下表になります。
格安系ホームページ制作会社
主に制作費用を10万円未満で設定している制作会社がこの系統にあたります。格安系ホームページ制作会社の魅力はとにかく「格安」な価格帯です。起業時やお試しなど、とにかくホームページ作成にコストをかけられない状況では最良のパートナーとなってくれます。
一方デメリット面に目を向けると、昨今ではホームページ作成後の運用面でも必要最低限のインフラを「基本制作」に含めてくれる格安制作会社も多くありますが、やはりホームページ作成後の運用面に関しては弱さがあります。
自社で「ホームページからどうやって集客するか?」などの戦略面が明確に描けていないと、格安系ホームページ制作会社に依頼した場合「作成しました→アクセスはずっとゼロです」という状況になりかねないので、注意が必要です。
コンサル系ホームページ制作会社
こちらはホームページの作成だけでなく、ホームページ作成後の運用面も総合的にコンサルティングしてくれる制作会社です。最近ではそうしたコンサルを行ってくれる制作会社が主流になっているようです。具体的には、SEO対策やWeb広告運用、アクセス解析、A/BテストなどWeb上のプロモーション戦略の立案から実施、PDCAサイクルの回転まで任せられます。成長期・第二創業期以降のステージにある企業にとって、必須のパートナーとなってくれるでしょう。
一方、デメリット面として挙げられるのはやはり「費用」面です。制作費用だけでなく、運用面まで任せるとなると、継続的に相応のコストが発生していきます。ただコンサル系制作会社はクライアントの事業に利益をもたらすようコンサルティングしてくれるしてくれるのが本筋ですから、単純に見た目の費用の「高さ」だけで選択肢から外してしまうのは間違いでしょう。
ハイスペック型ホームページ制作会社
ハイスペック型のホームページ制作会社は、もはや「ホームページの作成」というよりも、デザイン会社やWeb開発企業と言ったほうがいいかもしれません。デザイン面もシステム面も、ハイクオリティなホームページ作成を依頼できます。
自社に強力なマーケティング部署や広報部署があり、大規模なプロモーションを行う際や、複雑なシステムが必要となるWebサービスをローンチする時などに強力なパートナーとなってくれます。
デメリットは費用面もさることながら、マス広告と連動したキャンペーンサイトの作成など、大半の中小企業にとっては使いどころが難しい面があります。また依頼する側もWebに関する知識がないと、歯車が噛み合うのが難しいかもしれません。
ホームページ制作の相場については「ホームページの制作料金の相場は?」を参照ください。
「制作実績」はホームページ制作会社選びの重要材料
実際には上記の3つ以外にも制作会社は多様にありますし、「ホームページ制作会社」と一言に言っても、その守備範囲はバラバラなのです。また大半のホームページ制作会社が「コンサル系ホームページ制作会社」に寄っている現状では、「自社にとっていま必要なパートナー」という軸だけで最適な制作会社を絞り込むことができません。
そこで次の軸として「制作実績」を挙げたいと思います。制作実績というのは、そのホームページ制作会社がこれまで手掛けた制作案件のことで、制作会社のホームページに公開されています。
もちろん自分の好みに合うデザインを見るのも大事ですが、この制作実績を見る最重要ポイントは「自社と同業種の実績があるか?」です。もちろん同業種の制作実績があるホームページ制作会社をパートナーに選ぶのが得策です。
ホームページの作成には、依頼主側の要望や課題を共有するオリエンテーションから始まって、制作会社側のプレゼンテーション、制作状況の進ちょくの打ち合わせ、仕様変更の打ち合わせ、運用面での打ち合わせなど、とにかく「打ち合わせ」が頻繁に発生します。
ホームページ制作会社というものは、これまで手がけた業種には自然と詳しくなるものですが、手がけたことのない業種に関しては未知の領域です。これが専門性の高い税理士事務所を例に挙げると「税務と財務の違い」などは、これまでに手がけていなければ明確に説明することが難しいものです。
こうしたビジネス上の「機微」にあたる部分こそ重要で、誤解が生まれやすい部分です。うまくすり合わせができていないと完成したホームページを見て「なんか違うんだよなぁ…」という仕上がりになりかねません。
一方で、自社と同じ業種を制作実績に掲載している制作会社は、そうした機微を理解している可能性が非常に高いのです。打ち合わせもスムーズに進行しやすいですし、またホームページのクオリティも一段上げて実現してくれるでしょう。
また同業種の制作実績を多数もっているホームページ制作会社なら、「耳寄り情報」を持っている点もメリットです。基本的に守秘義務があるので、誰にでも教えることはありませんが、商圏が外れていて競合する要素もない場合などはアドバイスがもらえることも多々あります。「某事務所はこんなやり方で、こんな結果をだしているようだ」という情報がハブ的に集まるのも、制作会社がもつ強みなのです。
「コンペ形式」という手も
ここまでお読みいただければ、見積書の金額の項目だけでホームページ制作会社を選んだり、「名前を聞いたことがあるから」という不確かな理由で選ぶよりも、スマートな選択ができるようになります。
しかしある程度の制作予算(50-100万円)と打ち合わせに割く時間が確保できているなら、さらによりよいホームページ制作会社を選ぶために「コンペ形式」という手もあります。つまり上記の方法である程度絞ったホームページ制作会社数社に「見積」だけでなく「提案書」も提出してもらうことが可能なのです。
こうしたコンペ形式には一堂にホームページ制作会社複数社を集めてオリエンテーションを行うか、個別に複数回のオリエンテーションを行う必要がありますが、自社の課題解決を踏まえた提案書を複数社から集めることが可能です。その中から最大の効果があり、またしっかりとした実現性がある提案を選べば、最適なホームページ制作会社を選ぶことができます。
ビジネス上の課題を解決するために、多少の労力と費用は不可欠です。自社のビジネスにも精通し、課題に対し解決をもたらしてくれるホームページ制作会社が、最も適切なパートナーであることは間違いありません。
まとめ パートナー選びは慎重にしましょう
これまで見てきたように、ホームページ制作会社選びは「パートナー選び」の一面を持っています。逆に価格面にばかり目を向けたり、一括見積りサイトで複数社の見積もりをとっても「いいホームページ制作会社選び」の本質にはあまり触れることができないのです。
ホームページはさまざまな側面がありますが、究極的には自身が休暇で休んでいる間にも自社のビジネスを成長させてくれたり、ビジネス上の課題を解決してくれる存在であるべきです。そうした存在になるためには、パートナー選びに時間と手間をかけても、決して無駄にはならないのです。
東京のおすすめホームページ制作会社2選
- 社名株式会社エムハンド
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- 社名株式会社アイ・エム・ジェイ
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